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鹿の子百合

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鹿の背中の斑点模様を「鹿(か)の子まだら」、略して鹿の子といいます。
昔から、この斑点模様が付いたものを、「・・鹿の子」と呼んできました。
在原業平の「時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらん」という歌があります。

布の染めを「鹿の子しぼり」といったり、また植物の「京鹿の子」は、ごく小さな花を密集させて咲く形が、鹿の子模様に見立てられたのでしょう。
和菓子の「京鹿の子」は、餅のまわりを、蜜で鹿の子模様に仕上げた豆で囲んだ菓子です。

でも信州小布施の有名な菓子、「栗鹿の子」は大粒の栗の実に栗あんを練り合わせて作った、きんとんとほぼ同じもので、鹿の子模様はないのですが、栗鹿の子と呼んでいます。

画像の「鹿の子百合」は、花弁に鹿の子模様の斑点があることから、そう呼ばれます。
日本原産のユリで、かのシーボルトによってヨーロッパに持ち込まれ、交配種が作られました。
花はやや下向きに、また大きく反り返って咲きます。
色は濃い紅色からピンク色をしていますが、画像のユリは変種の園芸種です。
花弁も斑点も真っ白の鹿の子百合です。

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