So-net無料ブログ作成
検索選択

低成長経済と広がる格差2

イノベーションが、どんどん起こり、マネーが世界から集まり、人口も増加している米国においても、経済成長率が3%に達しないということは、理由ははっきりとは解らないものの、どうやら先進国では低成長が常態ということなのかもしれません。
第二次世界大戦後、抜きん出て巨大な工業太国となった米国に牽引された高度成長時代は、1970年台には峠を越していたという見方もあります。
むしろ高度成長のほうが説明を要する事態で、成長しないということが、いわば自然状態であるとの認識に立てば、また違う世界も見えてきます。

低成長と同様に難問なのは「経済的格差、不平等の拡大」です。
これだけ大きな問題で、また多く取り上げられるにもかかわらず、なぜ拡大するのかという理由について、様々にいわれるものの、一致した見解もないようで、よく解らないというのが正直なところです。

経済的格差の要素には、賃金・収入の差、富の偏在、教育費の増大、人種差、男女差、技術の変化、技術革新、コンピュータ化、グローバル化、タックスヘイブン等々が挙げられますが、格差が拡大しているということは、これらの要素がすべて拡大しているのか、それとも、そのうちのあるものが大きな影響を及ぼしているのか定かではありません。
しかし格差の拡大は、低成長と同ように常態だ、などといって済ます訳にはいかないのですが...

競争が格差をもたらしていることは事実でしょう。競争とは優劣や順位をつけること或いは勝ちと負けを決めることです。自由経済競争は杓子定規に言えば、経済格差をつける争いということです。
産業社会の黎明期には、資本家と労働者との間の所得格差が際立ち、労働者の過酷な状況がクローズアップされました。資本主義の進展とともに生じる絶対的な格差の行きつく先として、平等な社会が実現するという共産主義も生まれました。
しかし成長の拡大自体と、特に欧州で生じた社会主義的政策と相まって、格差問題も解決できるとの自信が生まれ、実際しばらくは格差は大きな問題とはされませんでした。

しかしおそらく1970年台から格差が拡大しているようです。
70年~80年代にかけて、先進国経済が低成長になったという見方と符合するかのようです。
拡大する格差を示す例では、米国の上位10%の所得階層が国全体の所得に占める割合は50%という比較的マイルド?な例や、世界の1%の人口が50%の富を有しているというような値まで数字には事欠きません。格差は国の中で、あるいは地域の中のみならず、世界で拡大しています。
成長を求めてグローバル化した市場は世界に広がり、競争は国を超えて世界での競争になり、現代の人々はあらゆる場面で競争をしています、そして競争は激しくなる一方と思われます。競争が激しくなれば格差も大きくなるということでしょうか。

寡占や独占が格差を拡大しているという話もあります。また全世界的に成長が停滞する時代、成長という量的拡大が停滞しているなかで、大きくならないパイの分け前をめぐって、強者が分け前を独り占めするような形で格差が広がっているのかもしれません。
成長さえすれば、少しばかりの分け前は回ってくるものの、今日、それも期待できません。

格差それ自体を否定する人は少数でしょう。完全な平等社会のユートピアは無いのです。
問題は、格差がどの程度まで許されるのか、その客観的な尺度がないことです。
例えば、企業で一般の被雇用者と経営者との賃金格差が何倍ならば容認できるのでしょうか。
被雇用者1000人全員と経営者1人の賃金・報酬が同じだった場合、つまり両者の所得比が1000倍を超えるような時、許容できるのか、できないのか?
結局のところ、どれだけの人がそれを容認できるか、できないかというところにしか基準がないのが厄介です。しかしすでに容認できない程度に拡大していると、大多数が判断する段階だと思われるのですが...

格差拡大の本当の理由がわからないとしても、対処する方法があれば、暫くは何とかなります。
所得の分配の不平等さを解決する方法の一つが社会福祉政策にありますが、もはや各国は財政の悪化によって、そんな余裕はとてもという状態でしょう。
また高所得者に対する税の強化、つまり累進課税は有力な方法ですが、政治はしばしば高所得者に対する課税率の低減という、逆のことをします。またパナマ文書が明らかにしているように、多くの企業や、経営者そして政治に携わる人々の租税回避がこの方法をも無力化しています。
かくしてというか格差の拡大に対する策は尽きたということなのでしょうか...一体どうする?
   ーそのうち続くー つもりですが何時になるか...

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

メッセージを送る