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AIの地味な?活用

最近のAIの話題は、囲碁で人間に勝ったとか、車の自動運転での覇権争いだとか、とかく人目を引く分野に集まりがちですが、あまり目立たない地味なところでも、AI活用の動きが広まっています。

JFEエンジニアリングは、同社が運用する「ごみ焼却発電施設」へのAIの導入を進めています。
AIに求めるものは焼却炉のベテラン運転員の持つノウハウです。焼却炉の運転員は、燃焼するゴミの炎の大きさや色、燃焼範囲などを見て正確な燃焼状態を把握し、最適な状態を維持し、また異常を早期に発見して回避するようなノウハウを経験で身に付けています。こうしたノウハウをAIに取り込み、AIによって最適な稼動が出来るようにするというものです。
導入するAIは「IBM ワトソン」で、2014年に設置された遠隔支援サービス拠点「リモートサービスセンター」に、導入されます。ワトソンの得意とする画像解析によって、様々な炎の画像や各種センサーからの情報などを知識として蓄積し、最適な焼却のノウハウを学習させます。
ワトソンは、リモートサービスセンターから、全国にある焼却炉を遠隔監視し、燃焼効率や稼働率の改善、発電量の増加やベテラン運転員の代替、新規の施設での運転員の養成などに役立てます。

廃棄物の選別処理にAIを活用することも始まっています。
埼玉県深谷市の廃棄物処理業シタラ興産では、建設廃棄物を、リサイクルに回すものと埋め立て処分するものとを選別しています。ベルトコンベアに流れる瓦礫やコンクリート片、木片、ガラスなどを人手によって選別していて、粉塵の中で、長時間立ったまま、選別作業を行う過酷な作業現場でした。

この選別作業にAIロボットを導入しました。AIロボットは通常の産業ロボットにAI機能を持たせたものです。コンベアの上に設置されたロボットが、流れてくる廃棄物をピックアップして、所定の場所に選別して行きます。AIは、カメラと赤外線センサーを使って廃棄物の形状を認識します。特定の廃棄物を数多くコンベアに流すことで、その廃棄物を認識する能力を高めます。
現在20種類の廃棄物を学習させ、1時間に3000個、1.2秒で1個を選別できるということです。

シタラ興産が導入したAIロボットはフィンランドのZENROBOTICS社の「ゼンロボティクス・リサイクラー」」です。その作業の動画を見ることが出来ます。
→ https://www.kankyo-business.jp/news/011102.php
動画を見ると、まるでSF映画に出てくる、宇宙の果ての星での鉱石採掘シーンのようです。
通常の産業ロボットが大変複雑な動きをするのに対して、掴んで運ぶだけの単純な作動に見えますが、通常のロボットはどんなに複雑に見えても、あらかじめ決められた手順に従って規則正しく動いているだけなのに対して、形状も大きさもまちまちの乱雑な物体を瞬時に判別して処理するというのは驚くべきことです。
今まではコンベアの横に20人近くも人を並べて作業をしていたのに比べて、現在はロボットの監視員を除いて人手はゼロになり、また1日あたりの処理量が300~400トンだったのが、2000トンと飛躍的に増加したとのことです。


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