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サケとマス

渓流に住む小さな川魚ヤマメと、海を回遊する大きなサクラマスが全く同じ魚なんて...
最近視たTVで、ヤマメの一生を追う番組がありました。
卵から孵ったヤマメの稚魚は、餌を巡って熾烈な生存競争を繰り広げた結果、敗者は川を下ります。そして海を回遊して大きなサクラマスになって、生まれた川に戻ってきます。
そこでオスはメスを奪い合い、勝ってようやく子孫を残すことが出来ます。
最初の敗者が最後は勝者になったのもつかの間、サクラマスはそこで死んでしまいます。
一方、川に残ったヤマメは産卵しても生き残り、翌年も産卵します。
しかもオスのヤマメは、サクラマスの産卵中に忍び込んで、なんとサクラマスの卵に自分の精子をかけ、子孫を残すなんてことを、やってのけるのです。一体どちらの人生、いや魚生が良かったのかなんて?考えちゃいます。驚嘆のヤマメとサクラマス物語です。

で、ここでマスとサケの違いはなんだろうと疑問がわきますが?
英語では、サケがSalmon、マスがTroutに対応しています。日本では、一般的に淡水産はマスで、海産はサケ、小さいのはマスで、大きいのはサケ、などのように単純に区分されています。
正しくは、「サケ」というと、サケ目サケ科サケ属に含まれる魚を指します。
一方、「マス」はサケ目サケ科の魚で、属にイワナ属、コクチマス属、イトウ属など沢山あります。
つまり、マスはサケと属が違うだけで、同じサケ科の魚で、広義のサケということです。
ヤマメは、サケ目サケ科タイヘイヨウサケ属サクラマス(ヤマメ)種と、たいそうな肩書きになります。
何でこんなに複雑なのかというと、「サケ・マスは海水と淡水の両方で棲息できる」、ということが大きな原因なのです。海や川の色々な水域で、色々な生き方が出来るというわけです。
ついでに区別がよく解らない次のようなものも...

『フクロウとミミズクの違い』 英語ではすべてOwl で、みみずくに当たる言葉はありません。
フクロウ科のうち、羽角(うかく)がある種の総称を、ミミズクと呼びます。
羽角は耳に見えますが、耳ではない羽飾りです。
ミミズク種は「コノハズク」のように、名前が「~ズク」で終わります。
ただし、例外もあるので厳密な区別ではありません。「アオバズク」には羽角はないのに、ズクと呼ばれ、「シマフクロウ」は羽角があるのに、ズクと呼ばれません。

『鷲と鷹の違い』 英語では鷲はEagleで鷹はHawk。
鷲は狩をして、鷹は禿鷹のように、死肉をあさるというような漠然としたイメージですが...
タカ目タカ科に属する鳥のうち、比較的大きいものをワシ(Eagle)、小さめのものをタカ(Hawk)と呼び分けていますが、これも明確な区別ではありません。
なので例外があって、例えば「クマタカ」は大型の種で、大きさからはワシ類といえるし、「カンムリワシ」は小さいので、タカ類といえます。
また余り好印象をもたれない「ハゲタカ」は「ハゲワシ」が正式な名前で、大きくて、死肉を食料とする鳥です。尚、北・南米に生息する「コンドル」はハゲワシに似ていますが、タカ目コンドル科の鳥です。
ハゲワシと同様に頭部に毛が無いのは、大型動物の死体に頭を突っ込んで肉を獲るときに毛が邪魔になり、また血の付着などを防ぐためです。

『サメとフカの違い』 これは明快で、正しくはサメですが、西日本ではフカ、そして一部地域ではワニと呼び名が変わるのです。ですから、「ふかひれ」は、「さめひれ」と呼ばなければいけません?
尚、「鮫肌」とは、乾いてざらざらした皮膚の状態をいいますが、英語では「fishskin」になります。

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コメント 2

ハナ子の夫

いつも黙って読み逃げしていますが、今年もよろしくお願いします。

私の住んでるトロントはかなり内陸ですが、毎年、鮭が登ってきて、途中で力尽きたのか、河口あたりで死んで干からびている鮭を見ていると、どうして、こんな苦しい生き方を選ぶんだろう?と不憫+不思議でなりません。

ところで、日本語のウナギと海にいるウツボはどっちも英語ではeelですが、あれは別物ですよね。

私は子供のころ、フカは深いところに住んでいて、サメは浅めのところに住んでいる・・・・と、爺ちゃんに教わったんですが、あれはガセネタだったんですね
by ハナ子の夫 (2015-01-07 23:22) 

森のくろつぐみ

いつもご覧いただきありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ウツボもウナギ目ですから近い種ではあります。ウツボは暖かくて浅い海に定住しますが、ウナギは回遊魚で淡水と海水にすみます。
http://kurotsugumi.blog.so-net.ne.jp/2013-06-26
獰猛なウツボですが、日本ではこれも食べちゃうんですね。蒲焼などもあります。
by 森のくろつぐみ (2015-01-08 17:50) 

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