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遺伝子と分子生物学

なんか大げさなタイトルですが...
遺伝とは親から子へ同じ形質を伝えることで、遺伝子はそのための設計図です。
遺伝子はDNA(デオキシリボ核酸)という高分子生体物質から成っています。一般には遺伝子よりも、DNAという語のほうが、なじみ深いかもしれません。

分子生物学は生命現象を、分子を使って説明しようとするものです。
1940年頃、量子力学の発展により、物質の分子構造が明らかになりつつありました。そして生命現象を分子のレベルで理解しようという試みが始まりました。
同じ時期に、DNA=高分子生体物質が、なんらかの遺伝情報を伝えているということが発見されました。遺伝という現象を、分子レベルで解明する機運は高まったのです。

物理学から分子生物学に転じた、かのエルヴィン・シュレーディンガーは、1944年に著した「生命とは何か」という著作や講演などで大きな反響を引起こしました。
シュレーディンガーは、生物を「栄養をとって活動すること(代謝)と、遺伝子の情報にもとづいて子孫を残すこと(自己複製)」と規定し、また生物は、生物体の「設計図」を持っていると予言したのです。

9年後の1953年、生物学者ジェームズ・ワトソン等によって、「DNAの2重らせん構造」の大発見がなされますが、シュレーディンガーの予言が、大きく影響したといわれています。
DNAの二重らせん構造の発見は、遺伝を具体的に説明する画期的な発見でもあったのです。
分子生物学は、これより本格的な発展をすることになるのです。

ダーウィン進化学では、有利な突然変異が「個体」に起きる→自然選択により生き残る、ということを提唱したのですが、分子生物学によって、「遺伝子」が変異を起こすということが解明されました。
そして現在の進化学での主流的な考えは次のようなものです。

遺伝子の変異は、生存・生殖に有利でも不利でもない「中立な」変異がほとんどである。
中立な変異遺伝子をもつ個体は、偶然性に支配されて、子孫を多く残したり残せなかったりする。
世代を経るにつれて、中立な変異遺伝子を持つ個体は、集団中で増減する。
ある遺伝子は、種の間に広まっていき(遺伝的浮動)、定着する。
集積した中立遺伝子が形態レベルで、生存・生殖に有利になったとき、自然選択によって、飛躍的に進化が進む。

この進化の流れの核となるのが、「中立説」と呼ばれる進化説ですが、これは日本の木村資生博士によって提唱されました。中立説は発表(1968年)当初、大きな論争を巻き起こしましたが、今では多くの進化学者に支持されている説です。

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