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船のCO2排出規制

海運つまり商船の運航による二酸化炭素CO2の排出は、全世界の排出量の3%を占めています。
しかし、船舶は船籍と、実際の所有者、そして運航者などが、それぞればらばらで、国ごとの二酸化炭素排出規制になじまず、京都議定書でも排出規制の適用外となっています。
それに代わり、国際海事機関(IMO)という国連の機関が、商船を対象としたCO2排出規制の国際条約の作成を担い、2013年には、施行されます。

IMOにより定められたCO2排出規制は、おおざっぱにいって、新造船には船舶の重量・距離あたりのCO2排出基準を定め、そして既存の船舶に対しては、効率的な速度や航路等の航行計画の策定と実施を求めるものです。
規制を実際に行う主体は、条約締結国の公的機関が担い、新造船の設計時及び試験運転時の基準適合性の検証や、既存船の航行計画の実施度の把握と改善への見直しなどを行います。

そして各国は入港した船に対して、船舶検査によって監視を行い、違反船に対しては、是正命令、寄航停止などの措置を行います。船は密造船でもない限り、どこかの国の管理下で作られ、また密輸船か海賊船でもない限り、どこかの国の港に寄らないわけにはいかないから、結局、管理監視下に置かれることになります。違反船は事実上、海運市場から排除されるというわけです。

船舶に対しては、これまで、エネルギーを使わず、環境負荷が少ない「エコシップ」が様々試みられてきましたが、試作の域から普及への動きが加速しそうです。特に近年のエネルギー価格の上昇によって、エネルギー消費量の少ない船への希求が海運業界にも高まっているということです。

熱水噴出孔

海底には、地下のマグマによって熱せられた海水を、海に噴出する「熱水噴出孔」とよばれるものがあります。熱水噴出孔では、生命誕生に好都合な環境が存在します。
熱水と共に噴出するメタンやアンモニア、そして各種の鉱物が存在すること、そして高温度、高圧力の環境にあることなどです。また、アミノ酸をつないでタンパク質を作る化学反応は、通常の水の中では起こらず、高温高圧の環境の中で起こると考えられるのです。
実際、熱水噴出孔周辺には、不思議な生命が多数棲息していて、近年、これらの生物の採取、生育を通じて、その研究が進んでいます。太陽光のまったくない、闇の海中での生物の様子は、地球上の生命は、ここから始まったと考えても、おかしくはない光景です。

ところで、最近、この噴出孔が、まったく違った意味で注目されています。
銅や亜鉛、金、銀やレアメタルなどの鉱物資源を、豊富に産出するという理由からです。

熱水噴出孔周辺には、これらの金属を含む物質が、沈積してできた煙突状の「チムニー」が形成されています。特に沈殿物の規模が大きく、かつ含有される有用金属の品質が高いものは、熱水鉱床と呼ばれ、資源として大きな価値があると見られます。しかし、その採掘・回収には技術的課題が、多くあるとされてきました。

ところが最近、海底掘削により人工熱水噴出孔を作り、海底下の熱水を直接、海底に噴出させるという実験が行われました。その結果は人工熱水孔では、短期間で急速に「チムニー」が成長し、有用金属の沈殿、成長が見られたということです。
そこで、人工熱水孔に、回収装置を設置し、一定期間、金属鉱物を沈殿・成長させ、回収するという方法が考えられました。この方法は、いわば「とる海底資源から、そだてる海底資源へと、発想の転換を図る、新しい海底資源開発手法となる可能性」があるのだそうです。

海底資源については、「メタンハイドレート」の掘削が話題になったばかりです。しかし、メタンハイドレートのエネルギー密度の薄さ、採掘の技術的課題、そして環境汚染の懸念などを、クリアしないままの見切り発車ではないかとの疑問があります。
http://kurotsugumi.blog.so-net.ne.jp/2012-01-19

この人工熱水孔での金属採取はそれに比べて、ずっと筋がよさそうなのですが...
さて、有用金属と希少金属の宝庫になるかどうか。

電力買取価格

再生可能エネルギーの買取価格が次のようになるということです。
1KWHあたり、太陽光42円、風力23.1~57.75円、地熱27.3~42円、バイオマス13.65~40.95円、そして中小水力25.2~35.7円です。
一見して太陽光と風力の買い取り価格が突出しています。幅のある価格の平均をとっても、40円以上は、この2つです。
価格の算定は、発電所の建設費や運転維持費に、利益率6~8%を上乗せする形を基本にしたということで、言葉は悪いけど、事業者の要求を丸呑みしたわけです。自然エネルギーを推進するには、背に腹は換えられないということなんでしょうけど...。

再生可能エネルギーの中でも、高コストで、安定性に欠け、そして環境負荷も低いとはいえない、この2つの発電が、最も高い買取価格になるのは、なんとも皮肉なことです。需要者としては、「こんな電気使いたくないぜ」という声出てきても不思議ではないでしょうねえ。

小水力発電3

この小水力発電所は、いわゆる市民ファンドで建設されました。
事業費11億円のうち、市民出資部分は8億円で、その大部分を占めるのは、1口50万円の出資です。
出資金に対して、年間3%の分配金で、7年後に元金が返済されます。定期預金に近いイメージですが、元金は保証されてはいません。人によっては、ハイリスク・ローリターンの投資ということになるのかもしれません。
しかし、これに出資した人は、もともとリターンなど、さして望んではいないはず。環境負荷の少ない、クリーンなエネルギーに、お金を役立てる感覚で出資したのです。もとより、事業として成り立たなくてはならないのですが、通常の投資と考えてはいけないのです。
募集がスタートしたのは、2010年9月で、2011年12月には募集金額に達しました。

発電した電力は、北陸電力などに売却されます。KWあたり「12円」という安い価格ですが、これで、採算を取るという計画です。電力買取制度がスタートするとどうなるのでしょうか?KWで40円などという高値が予想されていますが...
いずれにしても、この発電所は小水力発電の、そして市民ファンドのモデルケースとなるでしょう。


あなたのお金が、温暖化を防ぐ。 おひさまエネルギーファンド株式会社

小水力発電2

この4月、富山県魚津市に建設中だった「小水力発電所」が稼動を開始しました。
「小」と呼ぶにふさわしく?出力は「1000KW」ですから、1000基で原発1基分の発電量です。
また同じ水力発電でも、黒部第4ダムの発電量は、この発電所の330基分。
でも、ダムを作らないから、環境負荷は少ないのです。
小さな発電所ですが、1000箇所作れば、原発を1基減らせる。
日本の電力を、すべて自然エネルギーで賄おうなんて夢物語も、ひょっとしたら出来ちゃうんじゃないか、と思わせてしまいます。
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自動車道路

東京の首都高速道路の大規模改修の計画が始まるそうです。
老朽化と地震対策が主な理由ということです。現在の道路は殆どが高架ですが、これを地下化する方法が検討されるそうですから、改修といっても、新設に近く、想像するだけでも大規模な工事になりそうです。
以前、首都高速道路を取り壊して、跡を川や堀などの水路にしたら、なんてこと書いたことありました。→「ヒートアイランドの冷却」 http://kurotsugumi.blog.so-net.ne.jp/index/14
「水の都、江戸の復活」という、まあ見果てぬ夢なわけです...
今回の計画では、そんな大それたことは出来ず、跡地は売却やら賃貸で、建設費の足しにするということです。

首都高速に限らず、新(第2)東名高速や、またリニア新幹線など、大規模な交通システムが次々と進行中です。人口の減少と経済の縮小に備える意識は全くないがごとく、どんどん大規模システムが増殖します。せめて旧来のシステムは、きれいに片付ければよいのに、今度は災害時などのバックアップという強力な味方がつきました。
後の世代の負担が増えるばかり...

農業の衰退?

日本の農業を「衰退」という視点で見る数字はいくらでもあります。「自給率の低下」がその代表ですが、たとえば、50年間で「農地は24%減り、農家は59%、農民は79%減った」とか、「農地の8~9%が耕作放棄地となっている」とか、「農家の7割は兼業農家で、多くが非常に小規模で、高齢化も進んでいる。」などなど、数字に不足しません。

しかし、これとは違う見方を促すような数字もあります。たとえば農業生産量(トンベース)は50年間で1割ほど増えているとか、生産額では世界で第5位だとかいう数字もみられます。あるいは先進国では2位だとか、こうなるともう、「衰退」とは程遠いイメージです。
この生産量増加という一つの数字を取り入れるだけで、前出の衰退の数字が”悉く”、日本の「農業生産性の大向上」を裏付けるものに一転します。

因みに世界に冠たる農業国である米国の農業生産額のGDP比率は、1.1%、生産者の人口比率は、1.7%で、何と日本より低い数字です。この数字で見る限り、米国に農業は、ほとんど存在しないことになります。かってそれが3%だったころに、その農業が様々な問題に見舞われたときに「農業が米国経済に与える影響はない」と言ってのけた経済学者がいました。最近、日本の農業について、同じようなことを言った政治家がいるそうですが。
話はちょっとそれましたが、米国のこの数字から、「日本の農業人口は多すぎる、米国のように削減すべきだ」という結論を導くことも、また可能です。

数字自体は何も語ってくれません。数字を有意にするのは、ある視点から構成した意味づけ。視点の置き方一つで、言い方は悪いですが、「どうにでも意味を変える」のです。
複雑で多様な現代社会で、人々は、手っ取り早く、明快で解り易い回答を求めがちです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」式の説明も、数字をいくつか加えれば、客観性を装えます。
なんでも数量化する時代、数字による落とし穴や罠だらけ...


カタクリ

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早春、落葉樹の林が葉を広げる前に、花を咲かせます。
1ヶ月ちょっとで、花も葉も枯れ、地上から姿を消し、眠りに入ります。
春の妖精と呼ばれる可憐な花です。

小水力発電

太陽光発電の、いわゆるメガソーラー(出力1000KW)の発電量は、年間で100万KWh位ということです。ということは、1日あたりで2740KWhほど。晴天で能力一杯に発電したとして、3時間弱の稼動という、ちょっと厳しく見積もりすぎのような低い効率です。日が出て沈むまで発電、なんてことは無理だとしても...

富山県に建設中で、4月完成予定の「小水力発電所」では、同じく出力1000KWですが、年間発電量を546万KWと見積もっています。1日あたりで15時間稼動と、メガソーラーの5倍以上の発電量です。
建設コストは、メガソーラーが、ちょっと前まで「8億円」ほど。水力発電のほうは「10.5億円」です。大して変わらない建設コストなのに、大違いの発電量です。
とても太刀打ちできないようですが、このところ太陽光パネルなどの価格は急下降しており、コストを3億円あたりまで下げることを目標にしているようです。そうしないと電力買取制度のもとでもペイしないのです。でもまだ、コストあたりの発電量は、小水力の64%ほど。
それでもソーラー発電を選びますか?といいたいところですが、ソーラーのほうは、日本中の屋根が設置場所として空いている?のに対して、小水力の場合、発電に都合の良い場所が少ないという問題があります。しかし根気よく探せば、まだまだ沢山あるはず。

この建設中の小水力発電所は、いわゆる市民ファンドで資金を集めて出来るものです。市民ファンドは、今まで、風力やソーラー発電での実績はあるものの、水力では初めてでしょう。
もうすぐ完成です。

3月11日

震災から一年、速やかに復興したところもあれば、進んでいない、あるいは、復興を断念せざるを得ないところもあり、とても一言で語れるものでないのは、等しく感じるところかと思います。
震災直後は、ともかくも、まず原状復帰、特に経済の回復というのが大勢でした。単なる復帰ではない、新しい社会や経済の仕組みを作ろう、という声もありましたが、ごく少数の意見だったと記憶しています。
震災以前から、そういった動き、気運があったのならいざしらず、まずは失ったものをとり戻す、というのもやむを得ぬ話ではありました。
しかし、復興を進める中で原状復帰を越える新しい方向が見えてきたとか、あるいは回復が望めない、失われたものが戻らない状況で、やむを得ず方針変更を迫られたとか、状況はさまざまですが、単なる復帰ではなく、その先を目指す動きが見られるようです。

東北は自然の恵みにあふれた農林水産の地。
農では、農地の大規模集約化の一方で、塩水や瓦礫に覆われた農地を大規模に修復するのではなく、あたらしい農法を試みたり、以前とは違う作物を作ったり、違う販売方法を考えたりといったことが始まっています。
林では、木材を建材や燃料に、あるいはバイオマス利用など、さまざまに役立てようというような動きが、また水産では、過剰な収穫を改め、生態系に配慮した漁業を志向したり、また量よる質を目指したり、付加価値の新たな追加、あるいはオーナー制度などさまざまな活動があるようです。

とはいえ、時間がかかる、しかし待てない、の狭間で苦しいところです...
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